【悲報】これからふつうにDJを始めたり続けたところであなたの望むような未来はないですよ【屁理屈なしDJキャリア論】

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さて今回は、何かとTwitterとかSNS上を見ていると定期的に湧き出てくる、DJキャリア論について「私見たっぷりに」取り上げてみたいと思います

東京では体感値ながらクラブに足を運ぶ人が、かつてより圧倒的に少なくなった感がありますが、DJをやる人は圧倒的に増えました。今はDJスクールとか乱立するぐらいの時代ですものね。

なお、これを書いている筆者はDJのキャリアは現場経験ベースで13年ぐらい。クラブやレイブ、フェスは国内外を含めて15年以上足を運んできて、様々なケースを見てきています。

なので、それなりに読むに値する情報だとは思います。

DJになるのにハードルが高かった時代

DJって、昔(アナログやCDが主流じゃなくなる、大体2010年ぐらいまで)は始めるのすらハードルの高いものでした。

セット一式(ターンテーブル2台、ミキサー、ヘッドフォン)を揃えて15万円オーバー。

そして、レコードを1枚買うごとに1,300円ずつ飛んでいきます。

もちろん、ダンスミュージックのレコードは地元には置いていないので、レコードショップ街がある渋谷までお金と時間をかけて買い出しです。

もちろん、いつも同じ曲を流していればいいわけではなく、新譜をまるで食材のように買い足して行く必要があります。

固定費で月30,000円とか普通にかかり、しかも意欲と購入枚数は比例するので、良いDJを目指すために出費を増やすわけです。

クラブDJデビューすると、

  • ノーギャラは当たり前
  • MLM、水商売の営業のような人力を駆使した集客
    呼んだお客の酒代を自腹切る
  • 次のブッキングのために贔屓にしてもらいたいオーガナイザーのイベントに足を運ぶ

というような苦行が待っています。

投資対象として見たら、常に安定的に-100%以上の投資対効果なので最悪な案件と言わざるを得ませんw

簡単に言うと、家がお金持ちか、音楽以外の楽しみやお金はすべて投げ捨てられる強い意志がないと始められなかったわけです(当然僕は後者でしたよw)。

今みたいに、女の子が気軽に始められるものでもありませんでした。レコードバッグを持ち運ぶのがしんどいのと、女の子がお金を使いたい対象はレコード以外にたくさんあるはずだからです。

DJの存在ってもはやコモディティ

しかし、その後テクノロジーの力により、機材や新譜の販売価格は劇的に下がり、データでDJできるようになったこともあって、レコードバッグのような重荷はなくなりました。

テクノロジーによる変革はそれだけではありません。

アナログからデータになったことにより、トラックの管理、ガイドの挿入、オートメーション化が進み、アナログ時代に必要だった技術を、機材が肩代わりするようになりました。

そんな要因によって、DJは誰にでも始められるようになり、出演DJの数やイベントの数も激増し、今ではどれも全く珍しい存在ではなくなりました

ちなみにDJをやることが費用対効果の悪いことだというのは今も変わっていませんw依然としてトラックがデータになって安くなったものの、ノーギャラ、集客用員、呼んだお客の酒代自腹のままだからです。

差別化できないDJは消えていくのみ

DJやダンスミュージックが物珍しかった時代は、DJを続けているだけでも価値がありました。

そもそもDJ(ディスク・ジョッキー)本来の役割は、世の中に知られていないトラックやトラックメーカーをピックアップし、それを広めることにあったからですね。

しかし、今はインターネット(特にSpotify、YouTube、SoundCloud)がその役割を担っているので、あまり重要ではなくなったのは周知のとおりです。

ちなみに、この点に関して「ネットによって、リスナーは興味のあるところしかチェックしなくなっているから、キュレーターとしてのDJの存在価値は十二分にある」という意見もあります。

僕もそれには少しは同意できるのですが、いずれにしても役割としてはかなり小さいです。

そうなると、選曲センスやセットの流れというソフト面のスキルよりも、その他大勢から抜け出す付加価値だけが重要になるのです。

その他大勢差別化するためには

結論を言うと、「権威(ステータス)があるか」というのに尽きます。

  • 若くて圧倒的に顔・スタイルが良い
  • 活動場所が海外
  • 権威の中の権威からの長期的なお墨付き

このへんがないと遅かれ早かれ消えるでしょうね。

若くて圧倒的に顔・スタイルが良い

古くからDJをやって来た人は認めたくないところでしょうが、今はDJはルックスがとても重要です。

言葉選ばずに言うなら、「顔・スタイルが悪くて、歳食ってるならDJなんてやろうと思うな。どうしてもやりたいなら、ガッツリ整形して来い!」という感じですw

僕は普段マーケティングや心理学を駆使した仕事をしているのですが、やはり性的な魅力というのは人を動かす(=たくさんのお客を集められる)大きな要素なのですよ。

これ、別にDJに限った話ではありませんがね。

例えば英語を勉強するとして、名門外語大学のベテランのお爺さん教授と、ここ数年ちょっと留学した若くて可愛い英会話系YouTuber、どっちに人が集まりビジネスとして成立するのでしょうか。

答は言うまでもないでしょう。やはり今の時代どう考えても見た目はトップクラスに重要です。

ちなみに、男性と女性だったら女性のほうが有利でしょう。なぜなら同性への支持の具合が違うからです。カッコいい男性を称賛する男性は少数派になりますが、かわいい女性を称賛する女性は多いのです。

活動場所が海外

日本人は昔から黒船に服従する生き物なのですw

本人の実力やトラック・リリース経験の有無は関係なく、プロフィールの「これまでに○ヶ国でDJし、ブッキングオファーは絶えない」みたいなコピーライティングはパワフルに働きます

まためったに日本にはいないと言う、希少性と併せて感じられるミステリアスさもプラスに働くでしょう。

先ほど「トラック・リリース」と書きましたが、今はトラック・リリースできるDJでも大きな価値はなくなるだろうというのが、僕の考え方です。

トラック制作もまだハードルは高い感はあるものの、今はノートPC一台で作業を完結できるレベルですし、今ではインターネット上でたくさんのゴーストライターとコンタクトをとることができます

そして、ヒット・トラックの黄金律をディープラーニングさせて、AI作曲すればいいわけです。むしろAI作曲に詳しかったり、他のDJにノウハウを教えられるDJのほうが価値が上がるのではないでしょうか。

権威の中の権威からの長期的なお墨付き

Armin Van Buuren、Tiesto、Carl Cox、Richie Hawtin、Pete Tongなど、今も昔も絶対的に影響力のある権威に、今も昔もこれからもお墨付きをもらえるかというのが大事です。

これらの権威はジャンル、時代、世代を超えてポジションがずれることがありませんし、その肩に乗った状態になっていれば自分のポジションもずれることがないのです。

加えて誰でも知っている巨大フェス、Tomorrowland、EDC、Ultra Music Festivalの出演常連にでもなれば、ステータスは確立したと言っても差し支えないでしょう。

悲報:これらの権威は努力じゃ手に入りません・・・

すみませんが、このとおりです。

だから音楽(ダンスミュージック)が好き、クオリティの高い音楽をDJを通して発信していきたいという、純粋まっすぐな動機だと、控えめに言って絶望的な結末しか待っていません

何を隠そう、僕がそうでしたw

やっぱりダンスミュージックのクオリティの高さでは、ヨーロッパとアジア(日本)には圧倒的な差があります

かと言って「その他大勢でもいいから、音楽が好きだからやってる」と開きなおった活動をすると、ぶっちゃけ趣味としては出費が許容範囲を超えていますし、言ってみれば毎月負債を抱えているのと同じになります。

経済的に厳しい世の中にシフトする中で、そんな趣味を続けるのはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を考えると得策でもないと言わざるを得ません。

DJとして差別化を図る最も現実的でコスパの良い方法

といっても、DJとして差別化を図る方法としては上記以外にもあると思います。

それは、「インフルエンサーになって成功してからDJにスライドする」ということです。

ヨーロッパのようなシーンを理想としてしまうと、ちょっと違うかもしれませんが、要は名前を先に売っておいて、名前が売れたところでDJにスライドするというほうが、圧倒的にコスパがいいでしょう。

これは今に始まったことではありませんがね。

岡村隆史、荒木さやか、立花亜野芽など、、、思いつくだけでも結構います。

つまりDJなんぞ何らかの形で有名になってからマトモにやれってことです。

幸い有名になるには、今は芸能人や読モになる以外にも手段はいっぱいあります。

思いつくだけでも、

  • YouTube(VLog)
  • TikTok
  • ブログ
  • Showroom
  • Instagram(IGTV、ライブ)

などがあります。

いくつかの要素を組み合わせてもいいでしょうし、人気が出てきたら広告費をかけて露出をブーストさせてもいいかもしれませんね。

かく言う僕も、いつの間にか上記のどれかで発信を始めているかもしれませんよ

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3 件のコメント

  • 初めまして。去年の記事にコメントしてすみません。
    私は昔、周りにDJ友達が居なくて、大阪のアメリカ村にあったDJスクールに通っていたけれど、挫折した者です。
    私も最初はロックにハマり、それからハウスミュージック、そして1995年頃に大阪で出会った若いドイツ人男性にテクノについて教えてもらい、京都のクラブでドイツ人DJのSven Vath(スヴェンフェート)のイベントを楽しみ、それから大阪のなんばでJeff Millsのイベントなどへも行き、一人でも踊りに行く様になりました。
    49歳になった今は専らYouTubeやSoundCloudで音楽を聴く様になり、いまだに毎日の様にテクノやハウス中心に音楽を漁り、聴いています。
    確かに芦田さんの言われる通り、権威の中の権威に認められると夢の様ですよね。
    私の最近のお気に入りのシベリア出身の若い女性DJ、Anfisa Letyagoもかの有名なCarl Coxにみそめられて人気となっています。
    しかも彼女のスタイルもルックスも可愛らしく美しいです。
    LINEにも登録させていただきました。
    もしお時間がありましたら、私のYouTubeチャンネルも見てやってください。芦田さんのmixリストに追加出来る様な曲が見付かる事を祈ってます。
    勿論、チャンネル登録はしていただかなくて構いません。
    ではでは、引き続き色々な記事を読ませていただきますね。

    私のYouTubeチャンネル
    https://youtube.com/channel/UCn3O9rq_ZVNDL4JbplLKjeA

  • すみません、追記ですm(_ _)m
    ちなみに、1995年〜2000年迄、ドイツを中心にオランダ、スイス、チェコに通いで旅行していました。
    その間、ヨーロッパの色んなクラブに一人でも踊りに出掛けていました。

    • 濃い経験をされたようですね。
      でもまさしくその「濃い経験をダンスミュージックを通じて得られた」ことが宝ではないでしょうか。
      音楽もDJもイベントも、「現在・過去・未来がどうだ」とか、ましてや「フォーマット」はどうでも良くて、体験価値が絶えず生まれていることが一番かと。
      どんな形になれどシーンは前進しているので、あとは自分のポジティヴな関わり方次第だと思うのです。

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