はじめに
僕は東京のクラブを中心にTechno、House(Progressive House / Deep House / Tech House)、Tranceという、いわゆる「エレクトロ・ダンスミュージック」「4つ打ち」と呼ばれるジャンルで活動をしています。
詳細はトップページのProfileに記載していますが、リスナーとしては20年以上、DJとしては10年以上(*途中やめていた時期があるのでトータル計算)、これまでに使ってきた金額はプライスレス(おそらく7桁、計算したくない笑)
なので、正真正銘の「エレクトロ・ダンスミュージック・アディクト(中毒者)」と言って良いでしょう。
一方で近年はDJの現場数をかなり縮小し、海外で行われているイベントに目を向けてきました。
2016年はトップTrance DJのAly&Fila(アリィアンドフィラ)が主催する「Future Sound of Egypt(FSOE) 」やタイのパンガン島のフルムーンパーティへ。
2017年はオランダのアムステルダムで毎年10月に行われている「Amsterdam Dance Event(ADE)」に参加。
周りの仲間も、いつの間にか「大枚はたいて、海外まで足を運ぶフェスティバル・ラバー」が増えてきました。
ブログを通してダンスミュージックの魅力を伝えたい
そんな経験を経て即座に決意したのは、「ダンスミュージックのブログを始めよう」ということ。
文才があるわけでもなく、それなりに読まれているだろう有名なメディアもある。 「DJが注力すべきは、あくまでもプレイの出音」という信念も持っている。 なのに、僕はわざわざダンスミュージックのブログ記事を書くのでしょうか?
その理由は大きく分けて3つあります。
1.日本と海外のシーンの「温度差」をなくしたい
海外まで足を運ぶフェスティバル・ラバーにとっては釈迦に説法ですが、[su_highlight]日本と海外のシーンには絶対的な「温度差」[/su_highlight]があります。
いや、残念ながら「品質差」という表現もせざるをえないでしょう。 (音のトレンド、オーディエンスのリテラシー、クラブやフェスティバル会場などの環境など・・・)
でも仕方がないんですよね。国内にいたらそんなことはわからないですし、普通は考えもしないですから。
で、「政治事情的」「商業第一主義的」「大衆誘導的」「ミュージック・ノット・ファースト」なコンテンツが氾濫してしまい、消費されます。
もちろん良質なイベントもあるし情熱を持っている人もいるのだけれど、実際はマイノリティになってしまっているし、日本では相変わらずダンスミュージックやシーンはネガティブなイメージのまま。
一方で、世界にはポテンシャルを最大化し、たくさんのオーディエンスを笑顔にし続けているダンスミュージックやシーンがしっかりと存在しているのです。
僕はさっき書いたとおり、ダンスミュージックとシーンを本当に愛していますし、この先ももっともっと発展していってほしいと思っています。
だから、自分が海外のイベントに足を運んだ時の出来事や感想はしっかり記録に残したいなと。
海外の記事で注目に値するものは、英語だからという理由で国内に知られないのはもったいないので、日本語でできるだけ紹介していきたいなと。
僕のブログがどれだけの人に影響を与えられるかは未知数だけど、一人でも多くの人に「ミュージック・ファースト」で、スーパーポジティブなダンスミュージックやシーンに興味を持ってくれたら嬉しいです。
2.海外イベントの情報があまり見つからない
海外イベントに行くのは、言わば海外旅行に行って自由行動の時間をダンスミュージック・イベントに充てるということです。
しかし残念ながら、日本の旅行代理店もガイドブックもほぼ全てダンスミュージック・イベントを取り扱っていません。
であれば、[su_highlight]僕が経験したイベントについてはなるべく早くシェアをし、翌年行く人が早めに計画できるような情報を提供したほうがよい[/su_highlight]と考えました。将来的にニーズがあれば、何ならツアーを主催するのもありかもしれないとも。
僕が2017年の10月に行ったADEは、ほとんど情報がありませんでした。
2003年に行ったIBIZA島ではSNSもない時代で、「We Are Going To Ibiza」というサイトのお世話になりました。
その他、英語のサイト(スペイン語でしか書いてしかないページもありました笑)を読み漁り、何とか準備をしたことも思い出します。
その一方で、TOMORROWLAND(ベルギーで毎年7月に開催されている、世界ナンバーワンとも言われる巨大ダンスミュージック・フェスティバル)のように有志でグループが出来ているものや、旅行会社でツアーが提供されているものあります。
ただ、それは僕がたまたま知っているだけで、知らない人も多いかもしれません。
だから、僕が当たり前に触れていることでも意外と知られていないもの」も、色々と紹介をしていきたいと思います。
*ちなみに、僕はTOMORROWLANDは未経験なので、近い将来に行って記事を書きたいですね。
3.DJの技術とマイナーでも優れたトラックを紹介したい
僕はここ数年で何人かに無償ながらDJの技術を教える機会がありました。
「DJの技術」は確かにピッチ合わせ等は、最初はちょっとしたテクニックは必要かもしれないけれど、正直今時のデジタル機材では簡単にできるものだし、それ以外は自分で「見よう見真似」で習得するものだと思っていました。
しかし、僕がその「見よう見真似」で習得した技術は割と誰でもできることだと思っていたのですが、そこまで踏み込めていない人が結構いることに気づきました。
今は外タレの手元とか普通にYoutubeで見られるし、センス以外の解決方法は大体ネットに転がっているけれど、その解決のために調べるべき箇所がわかっていなかったり。
あと正解はないけれど、音楽に対する考え方とか。そのへんを教えてくれるDJスクールや教材があまりないのも現実なので、時折まとめて紹介したら、DJ練習中の人には嬉しいかなと。
それとクラブに行ってみると、結構Beatport(エレクトロ・ダンスミュージックのトラックがダウンロード購入できるサイト。DJのセットの根幹)のランキングインしていたり、発売前からプロモーション強化されていたりするトラックは結構耳にするけれど、逆に「マイナーだけどハイクオリティなトラック」は耳にする機会が減りました。
クラブやジャンルによっては、3〜5年前のヒットチューンが耳に飛び込んでくることさえあります。
再び世界のシーンを引き合いに出しますが、ランキングやプロモーションとは無縁でも日々新しいハイクオリティなトラックが生まれています。
そもそも日本で世界ではフィーチャーされているDJやアーティストが違うこともあります。
だから僕の視点にはなってしまうけれど、トラックレビューもやろうと思います。
やはりいいものはいいというのは間違いないし、大げさな言い方になりますが、DJであろうとブログであろうと、僕がきっかけで素晴らしいトラックの「一期一会」の機会を作り、少しでも広まっていったら、とてもとても嬉しいですからね。
最後に
僕は取り立てて実績のあるDJでもないですが、10年・20年も熱を入れていると見えるものがあります。 それだけ熱を入れられるものがあること自体が幸せですし、何より人生が豊かになりました。
そんな自分ができる、言わばダンスミュージックへの「恩返し」の一つの手段が、ブログでダンスミュージックの魅力を、自分なりにでも広めていくということなのです。
、、、と、ここまで書きつつも、もっと大きな舞台でDJをプレイするのは諦めていません!笑
未だに最高に満足いくMixも出来ていないし、トラックも作成できていないので、死ぬまで挑戦していきます。
DJとしてはそれらが紛れもなく本分ですからね。