【時代の変化】EDMはもう終わり。これからはやっぱり”ダンスミュージック”だね【テクノ】

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Mixmag Japanの「テクノが、BEATPORTで最も売上のあるジャンルのポジションを維持」という記事で、こんな記述がありました。

「インディペンデント系の音楽やレーベルの成長に貢献する」ため、Beatportは、「Hype Charts」と呼ばれる新機能を導入する。

6月にローンチする機能は、零細なレーベルにもっと光が当たるようにし、世界中から、独特で注目すべき楽曲をより発見しやすくするという。
(中略)
新機能と同時に、Beatportは、売れ線のジャンルについてのランキングも発表した。Techno、Tech-house、Houseが1〜3位を占める(下図参照)。

同プラットフォームは、本年、7%の収益増となっている

これをSNSでシェアしたら、初期の頃からEDMを聴いてきた友人が「7%の収益増の中は、EDMからシフトした層が少なからずいるだろう」という主旨のコメントをしてくれました。

上記図のElectro Houseの急降下ぶりと、ここ数年でトップページからごっそりEDMが消えて、Techno、TechHouse、House、Deep Houseに入れ替わったことを考えると、その線は間違いなさそうですね。

僕もEDMを2012年頭ぐらいから2015年半ばぐらいまで好んで聴いていましたし、EDMのイベントが増えたおかげでありがたいことにDJのブッキングをたくさんもらっていました。

最初の頃はBigRoom HouseやSwedish House、その後はFuture House、最終的にはTranceに近いタイプやPrydaのようなProgressive Houseをプレイしていたでしょうか。

Future HouseぐらいまではMashupをしたり、下手くそながらオリジナルやremixなどを作っていましたね。

EDMは2009年ぐらいから頭角を現していましたが、僕は10年一昔という原則、それとEDMアーティストの象徴であるAviciiの引退と去る2018年4月20日の死去という節目でEDMはその役割を終えたと思っています。

EDMを振り返ってみると、、、昔からダンスミュージックを聴いている人にはEDMに対して否定的な人も多いですが、僕には大きな革新性があり、とても魅力的に見えました。

そして今、昔からのTechno、Houseのファンと改めて話してみると、その革新性が全く伝わっていなかったりします。

僕がEDMが革新的だと思ったのは、実はEDMは名前とは裏腹にエレクトロダンスミュージックではなかったということです。

理由は、古くからEDMカルチャーに詳しい人には聞き飽きた話ですが、オーディエンスをダンスさせるための音楽ではないのですよ。

Techno、TechHouse、House Music、Deep HouseのDJはオーディエンスをダンスさせる存在です。DJは音楽にフォーカスして、オーディエンスを惹きつけ、ほぼ音楽だけでオーディエンスを盛り上げます(例外的要素として、NinaとかElrowの紙吹雪とかショー的要素もあるにはありますが)。

一方でEDMはルーツはHouse MusicやTrance Musicに持ちながらも、アーティスト(あえてDJとは呼ばない)はアーティスト自身にフォーカスしてオーディエンスを惹きつけます。

アーティスト自身というのは、自分の曲(次点でremixやmashup)、パフォーマンス、存在そのものを指します。オーディエンスを盛り上げるのも、音楽以上に花火などの演出も大きく影響します。

つまり、EDMアーティストはビルボードに出てくるようなロックスター、ポップスターに近いのです。

その証拠に、EDMのアーティストはビッグフェスティバルが主軸だし、MCで煽ったり、サビを歌わせたり、ブース横に立ったり、走ったり、ケーキを投げたり、高額なギャラを取るのです。

そしてファンは記念撮影に夢中になったり、オーディエンスも頭から終わりまでステージの方向を見ているのがデフォルトですよね。

もしあなたがEDMしか聴いて来なかったのなら、Techno、TechHouse、House Music、Deep Houseのようなダンスミュージックに親しんでいきましょう。

実際、冒頭の友人のコメントに再び視点を戻すと、EDMが好きだった人の中で音楽への優先度が高かった人はTechno、TechHouse、House、Deep Houseに移行しているのです。

ちょっと話がそれますが、僕はEDMアーティストはオーディエンスの前で演奏する機材がDJ機材だったのは良くなかったと思っています。

彼らは”ボタンプッシャーDJ”と揶揄されることもしばしばでしたが、楽器や電子機器でステージに立っていれば、もっとリスペクトされていたことでしょう。運営側としては、とても面倒でコストが掛かるのでデメリットでしょうが。

何よりもアマチュアの”ボタンプッシャーDJ”を量産せずに済んだと思います笑

EDMでDJを始めると、EDMのトラックが「アーティストのプレゼン用」になっているのと最近の機材が発達しすぎなため、DJの技術的成長を追求しなくなってしまう嫌いがあるからです。

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