僕は現在東南アジア在住で、他にもヨーロッパ・アメリカにも足を運んできましたが、ぶっちゃけ日本人はどことなく窮屈な雰囲気があります。
それはクラブイベントやフェスにおいても同じだったりします。
変なルールに縛られていたり、排他的だったり…
というわけで、今回は日本のクラブイベントやフェスに行くと遭遇する変な習慣について「私見たっぷりに」「時には言葉選ばず」取り上げてみたいと思います。
その1:外タレDJの曲の予習を強制
「予習」という言葉の響きに何か堅苦しさを感じます。
ライブの場で初めて音に触れて、良さをニュートラルに感じても別にいいと思うんですよね。
例えば、お高めのディナーをいただく時に、素材からコースの順番とか、シェフのバイオグラフィーなどの情報を調べるよりも、口に入れたその瞬間に懸けるのも一番の醍醐味なわけです。
そんな外タレDJの集客をサポートするローカルDJの「予習してきてくださいね…!」というSNS告知文も、とっても違和感があります(笑)
まぁ、予習して来てくれる人は、音楽愛に溢れているとは思いますけどね。
その2:ゲストリスト次第で行く行かないを決める
そりゃ少しでもお得になる方が嬉しいですが、それ自体がコンテンツを左右するわけではないですからね。
再びメシで喩えてみますが、「クーポン券ないから行かない!」って言われてるようなものですからね。
むしろゲストリストのないイベントのほうが、新しい発見があるのではないでしょうか。
金額も含めて、ちょっと行くのにハードル高めの方が結果的に面白いことも多いですよ。
その3:「集合お願いします!」というローカルDJのSNS告知文
まず前提の話として、クラブイベントに出演しているローカルDJは、集客という大役を担っています。
集客をするためにあの手この手を模索しているのですが、色々と事情があり、集客方法はネットーワークビジネスの営業みたいなのがほとんどです。
手法がネットーワークビジネスなので、ノリが内輪になるのです。
「集合」=「みんなが集まってワイワイしましょう!楽しいですよ!」ということで、その輪に入れば確かに楽しいでしょう。
でも、例えばローカルDJと全くつながりがなく、メインの外タレ目当てで来た客からすると、逆に全然楽しくないんですよね。
ただ、そんな客も何かの拍子で輪に入っていくんですが(=集客をサポートするローカルDJのリストの常連になっていくのですが)、どっちにしてもイベント全体のベクトルが内側に向いていることには変わりません。
言葉選ばずに言うなら「村社会」なんですよね。何か島国日本ぽい話です。
その4:「知り合いですか?」という言葉でお互いを牽制
集客をサポートするローカルDJのリストの常連になっていくと、お客どうしの交流が生まれることもあります。
その時によく「私は(俺は)誰々での知り合いで・・・」という会話になることが多くあります。まるでお互い警戒&牽制でもしているかのようです。
似たようなケースで「・・・〇〇(知り合い、常連)は今日来てる?」というのもあります。まるで学校の授業のようです。
ぶっちゃけ、僕はクラブイベントやフェスで、「知り合い」というワードが出るとイラッとします。
それで十分なはずです。なぜ「知り合い」かどうかのエビデンスが必要になるのでしょうか?
なお僕は、Contact Tokyoで行われたLaurent Garnierの来日イベントにボッチで足を運んだ時に知り合いゼロでしたが、欧米人の友だちが4人できました。
オープンな欧米人とクローズドな日本人。
欧米のダンスミュージックシーンとの埋められない差は、そんなところも一因になっている気もしますね。
その5:チャラ箱とミーハーフェスだけ行くお客(パリピ)
「村社会」とは真逆のパターンです。
チャラ箱(女性入場無料、VIPルームが完全個室でカラオケがついているような、主に六本木付近になるクラブ)と、ミーハーなフェス(EDC JAPAN、Ultra Japan)でしかお目にかかれない人たちです。
もちろん海外にもこのタイプはいますが、日本では特に顕著です。「村社会(=音楽イベント)」のほうには、絶対に来てくれませんからね(笑)
そして、「クラブが好き!フェスが好き!」と自称する人は、圧倒的にこっちに多かったりします。
EDC JAPAN、Ultra Japanとか見てるとわかりますが、少なくとも1万人単位で存在しているわけですからね。
しかし、クラブやフェスが市民権を持っていない中、日本のその他大勢からすると「音楽自体には特に興味がない、クラブが好き!フェスが好き!」と自称する人が本流に見えてしまうのが不毛なところです。
なので、音楽イベント畑の僕はクラブやフェスと縁がない人たちから「パリピなんですか?」「酒呑んで暴れる人なんですか?」「ハロウィンに渋谷行く人なんですか?」という、しょーもない質問を浴びせられたこともあります(笑)
まあ、そんなしょーもない質問を浴びせて来る人も程度が知れてるんですけどね。
まとめ
他にもいろいろとありますが、今回はこのぐらいにしたいと思います。
ここまで読んでくださった方や、音楽イベントに足を運んできた方はお気づきかと思いますが、
残念ながら日本では本格的なダンスミュージックを子供の頃から親しんでいた人はマイノリティですし、そこそこ歳食ってから好きになることも難しい土壌です。
僕も村社会に生息していた人間でして、村社会ぽさを失礼ながら時々キモいなと思ってはいたものの、「ダンスミュージック自体が本当に好きな人の数なんてたかが知れているから、自ずとそんなノリになっても仕方ないか」という結論になりました。
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