結構時間が経ってしまいましたが、去る5/24金に東京渋谷の良質なテクノ・ハウスイベントを開催するクラブ、渋谷Contact Tokyo(コンタクトトーキョー)で痴漢騒動がありましたね。
この件でContact Tokyoは「泥酔者から痴漢を受けた客を止められなかった」ということで、サイト上で公式に謝罪をしていました。
※詳細は以下のツイートとContact TokyoのサイトのNEWSを参照してください。
【5/24(金)店内での痴漢行為への対応に関して、弊社グローバル・ハーツ/Contactからのお詫び】 皆様への回答が遅くなりましたこともこちらでお詫び申し上げます。https://t.co/R6e0DjkeIA
— ContactTokyo (@ContactTokyo) 2019年5月28日
これを踏まえて今回は、日本のクラブイベントやフェスにいる客層について「私見たっぷりに」「時には言葉選ばず」取り上げてみたいと思います。
痴漢を取り締まることが不十分なのをクラブが謝ることじゃないですよね?
この件に関するContact Tokyoの対応はとても真摯ですが、僕には「謝らなくてもいいことを謝っている」気がして、非常に気持ち悪さを感じます。
理由はとてもシンプルで、
- 痴漢するアホは撲滅できない
- 環境の問題で痴漢が起きたわけではない
- 痴漢される側に限らず、リスクヘッジが必須
からです。
不都合な真実ですね。
アクシデントって全部自分の責任ですよ
クラブに限らず、電車内でも公共施設でもいいんですが、人的リソースで制御している今の時点では、つねに痴漢を防止することに目を光らせたり、撲滅することなんて不可能ですよ。
「クラブにはセキュリティ(バウンサー)がいるだろ?」という意見もあるかも知れないですが、その理屈がおかしいのは警察がいても世の中から犯罪がなくならないことからも明らかですw
つまり、セーフティネットに依存することはできないということなのですから、自分の身は自分で守るというマインドに切り替えるしかないのです。
僕は今、海外(東南アジア)に住んでいますが、特に危険な国や地域を選んでいないとはいえ、ルールがないことなんてザラにあります。
今回は痴漢という行為が派手にクローズアップされた形になりましたが、スリとかちょっとぶつかるとか、トラブルの元はいくらでもあります。
その全てを運営側が責任とってくれるわけじゃないし、防止してくれるはずがありません。
手をざっくり切らないような工夫ができないなら、包丁握って料理なんかすんなというのと同じことです。
18年ぐらい前にロンドンのクラブに行ったことがあるのですが、夜遊びをしている女の子たちは、面倒くさそうな男相手に、強い口調でNOの意思表示をしていました。
日本のクラブで遊ぶ女の子たちも、彼女らのような気の強さが必要と言えるでしょう。
むしろ救いようのないアホだから、その兆しがある人とは接点を絶対に作らないというほどです。
自由で開放的であることを悪用された悲劇
ダンスミュージック・カルチャーは、本質的に自由で開放的なのですが、近年はそこを救いようのない勘違いをしているアホが出入りしてしまって、悲劇がしばしば起こっています。
たとえば、ナンパ。
ナンパとはその場にいなければ接点がなかった男女が、男性のクリエイティヴなアプローチによって、接点が生まれ急速に距離を縮めるやりとりのことです。
決して男性が酒の勢いに任せて、平日の鬱憤を晴らすべく、クラブの自由で開放的なカルチャーを悪用してセクハラを働く(痴漢をする)ことなのではありません。
これは渋谷のハロウィンでも全く同じことが言えますよね。
仮装は本来クリエイティブなものであり、それを披露するうちに人の数が大きく膨れ上がり、独特の風景になったわけですが、集まった女の子を盗撮したりトラックをひっくり返す場がハロウィンイベントでは決してありません。
しかし、問題の本質はそこではないと思います。
民度が低いやつでも気軽に出入りできるところまでステータスが下がった日本のクラブ
タイトルのとおりですね。
僕が20代頭ぐらいの頃は、クラブに行くのにしっかりと身なりを整えてから行っていました。
「そのフロアの雰囲気に自分が溶け込んでいないと!」という意識の高さを当時のクラバーたちは持っており、またクラブやカルチャー自体も無言の圧力じゃないけど、それを客に要求していた感がありました。
クラブに来ている女の子も魅力的な子が目立っていたので、そんな子と仲良くなったり、相手にしてもらえる自分にならなければという向上心も芽生えていたと思います。
それは年頃の男性なら、とても正常なモチベーションでしょう。
しかし近年は身なりが芳しくない、言葉選ばずに言うなら「クソキモい男」も、ふつうにトップクラブに出入りしてドヤ顔しています。
「デブでブスな女」も体臭がえらいキツイやつもいますし、ルックスの良い女のDJやダンサーに会うことを目的としたキャバクラノリで来る客ももはや珍しくありません。
クラブのフロアが、終電間際の満員電車のような民度とくたびれ感を醸し出してたことも少なくなかったですよ。
あと、ここは安い居酒屋かよっていう酔い方してるやつも目立ってました。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界ですね。
近年はどこのクラブも集客に苦しんでいるので、自ずと「お願い営業」感が出てしまうために、来るハードルも下がるわけですね。
お客が音楽に愛情が深かったり詳しかったり、クリエイティブなやり取りが所々されている、ただのサラリーマンの憂さ晴らし的な人間にとっては、居づらさを感じるような空間をクラブがキープしていれば、こんな有様にならなかったのに、、、と思います。
クラブは、お客さんしっかり選別したほうが良いです。
そして、Contact Tokyoもせっかく登録制をとっているのだから、ヤバそうな奴はフィルタリングかけて入れないようにしたほうがいいですよ。
閑古鳥が鳴きがちな日本のクラブをAIが救う
ドナルド・トランプのコピーを借りるなら、“Make Japanese club great again”もしくは“Make the dancefloor great again”とでも言いましょうか。
クラブやダンスフロアが、クオリティ的に営業的にもブランド的にも、再び高い位置にいくことは可能なはずです。
というわけで、僕は普段経営コンサルもやっているのですがw、解決方法を提案したいと思います。
キーとなるにはAIです。
- 客は個人情報と顔情報の登録を義務化
- 個人情報を基にメールやメッセンジャーで来場促進(特典付き)
- クラブ内は四方八方に監視カメラを設置
- 取得したビッグデータを基にマーケティング施策を実行
- 異常行動した客にはセキュリティロボットが迅速に処理
- VIPを利用したことのある人やよくお酒を飲む人には、さらに特別なオファーを提供
要は個人情報を隅々まで根こそぎとって、マーケティングとセキュリティにフル活用すればいいということですね。
もちろん、今すぐこのソリューションは発動できるものではないですし、即効性のあるものではありません。これを読んだ人の中には「空想ごとを抜かすな!」という人もいるでしょう。
しかし、少なくともやれば一定以上の売上は見込め、付き合いたい客だけを引き寄せる鉄板技術であるDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)すら使っているクラブは、国内に皆無な状況ですからね。
「AIをフル活用としたマーケティングとセキュリティ」が結構先のゴールに見えたとしても、個人情報をできるだけ集めて有効活用する手法ぐらいはすぐにでも始められるはずし、ビッグデータとして積み重ねれば、一気にゴールに近づくはずです。
まずは客を区別するだけでもステータスが再浮上し、あらゆる要素が改善されると思います。
まとめ
他にもいろいろと提案したいことがありますが、今回はこのぐらいにしたいと思います。
ポイントをまとめると、
- 痴漢を止められなかったことでクラブ側が謝る必要はない
- (女性)客もクラブで遊ぶことにリスクがあり、運営に依存できないことを認識すべき
- 痴漢するようなヤツが紛れ込む今のクラブのステータスを憂うべき
- 個人情報を根こそぎ取ってマーケティングとセキュリティを強固にする
- クラブ側が客を選び、客によって提供するサービスの差をつける
日本のクラブが、再びクールでエキサイティング、そしてカッコいい若い子たちをひっぱってくれる存在としてカムバックしてくれることを願ってやみません。
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